お彼岸の由来とお供え 彼岸入りには何をするの?
2023/08/31
そもそもお彼岸は、現在では日本の文化ですが、古くは古代インドから来ています。古代インドの梵語の「波羅蜜多(はらみった)」が、仏教的解釈ですが「Pāramitā (パーラミーター)で、pāram(彼岸に)+ita(到った)となるわけです。
なぜ、春分と秋分なのかと言いますと、この日だけは太陽が真東から昇り、真西に沈むからです。真西に沈む太陽を見て遥か彼方の極楽浄土に到達できると信じられてきた為です。
さて、お彼岸は、春分と秋分の日を中日として、前後3日ずつの計7日間になります。今年は9月23日が秋分の日ですから、20日が彼岸の入りで、23日が秋分の日で、翌日の月曜日が振替休日。26日が彼岸明けになります。
さて、お墓参りに行く日は決まりが無いのですが、大きな霊園などは中日にお参りすると大変混雑しますから、余裕のある方は早めのお参りがいいかもしれません。「彼岸入り」にする事は決まりが無いのですが、春分と秋分の日には気持ちよくお参りできるように、普段できないお墓の清掃を念入りにされる方が多いですね。それがその家の「彼岸入り」になるのでしょう。仏事は家ごとにしていることが先祖に対しての供養になりますから、代々その決まりを受け継いで家風になるのですね。
お供えは「ぼたもち」と「おはぎ」が一般的ですが、萩(秋)に由来する為「おはぎ」としましょう。
最後に、よく聞かれることをいくつか答えます。親戚や知人へのお供え物の水引は黒白か双銀で「結び切り」にします。表書きは「御供」が一般的です。さて、お返しは?表書きを「彼岸供養」「志」に変えてあとは同一です。お寺に「お礼」としてお渡しするときは、白地に「上」が用意しやすいでしょう。
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