冬しか見られないスイートピーの花祭壇
2022/11/28
葬儀の祭壇もお花の祭壇が増えてきたように思います。
白菊や小菊を使った祭壇からデザイン祭壇まで様々な祭壇を目にします。
しかし、秋から冬にかけての花のイメージが無いと、よく言われるのです。
そこで、今日は花祭壇の「色々」を考えてみたいと思います。
茅ヶ崎市の西側のお隣。相模川をはさんだ川向うではひと昔の白木の祭壇もまだまだ使われています。
私自身40年近く前からこの業界に身を置いていますから白木の祭壇も好きなのです。
藤沢の羽鳥には「講中(こうじゅう)」と言いまして町内会より絆が強い組織がありました。(今でもあるのでしょうか?)その「講中」では「白木祭壇」を所有していたのです。組の年長の方たちが防災倉庫のようなところから祭壇の入った多くの箱を運んできて箱から出して組み立てるのです。年季の入った祭壇でした。40年近く昔の事ですが。
さて、「冬の花」ですよね。実は冬が切り花の一番の季節と言ってもいいでしょう。ボリュームのあるお花が沢山流通しています。
個人的には「スイートピー」が冬の花の中では断トツに好きですね。花祭壇で使うイメージはあまりないかもしれません。
ネットで「花祭壇 スイートピー 画像」と検索してもポイントで使っている祭壇しか出て来ません。
「きれいで、可憐でかわいくて、愛らしくて色も豊富」なスイートピーなのになぜでしょう。
「差し込む手間がかかる」「少し挿すだけで数百本」が原因かもしれません。
マムや小菊で作成した巨大な花祭壇も目にしますし否定もしませんが、貧乏性の私は摘んで棺に納めたいのです。
故人の為だけに飾られて、お別れには摘んで棺の中へ。色とりどりのお花がさみしさを和らげるのだと私は信じています。
ひとりに一つの花祭壇を最後に摘んで棺の中へ。故人の好きだったお花、色合い。遺族の思いと一緒に天国へ。花祭壇を作る人の思いが伝わります。
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